ストレングスファインダー(SF)のよくある質問とよくある誤解

有名な自己理解ツールの一つにストレンスファインダー(SF)があります。

私はGallup認定ストレングスコーチとしてSFの結果から強みをどのように活用すれば良いか、また組織に対してはメンバーの強みをかけ合わせるチームビルディングのセッションを行なっています。

SFのセッションをしている中で、たくさん方から様々な質問を頂きます。

また、SNSを見ているとSFを間違っている認識で捉えているかたも見かけます。

この記事ではSFでよく聞かれる質問や間違った認識をQ&A形式で答えていきます!

ストレングスファインダーについて疑問がある方、SFの理解を深めたい方はぜひ読んでください!

目次

Q、SFは34資質全て、TOP5つのみ、どちらが良い?

10.png

A、34資質全てがオススメです。

上位資質(強みとして使っている順位)は人によって異なりますがだいたい15位くらいと言われています。

セッションで話を聞いていると20位近くまで使っている方もチラホラ見かけます。

そうなるとTOP5つだけを開放しても情報量が少なく、自己理解が浅くなってしまう傾向があります。

せっかく自己投資のために受けたのに、中途半端な理解で終わってしまうのはとてももったいないです。

TOP5つを先に出しておいてその後に34資質全てを開示するやり方もあります。

しかし、その方法だと最初から34資質全て出す方法より金額が高くなります。

最初TOP5つまでを出したけれど、6位以下も気になり最終的に34資質全て出した方という話もよく聞きます。

最初はどうしても金額の安いTOP5つを出したくなりますが、これは自己投資と思って初めから34資質全てを出すことを強くおすすめします。

Q、4つの領域の内、上位に全然ないものがあるけど大丈夫?

ブログアイキャッチ (2).pngA、4つの領域は「そういう傾向がある」ということを表しているので大丈夫です。

SFには34の資質があります。

このSFの資質をわかりやすくするために
「実行力」
「影響力」
「人間関係構築力」
「戦略的思考」
の4つの領域に分かれています。

SFの結果画面もこの4つの領域を色分けしているので、自分がどの領域が多いのかを気にして見ている方も多いと思います。

しかし自分の上位資質が全くない領域があっても気にしなくて大丈夫です。

例えば、上位資質に「実行力」「人間関係構築力」がなく、「戦略的思考」が多い人だと行動できずに、人間関係を築くのが苦手という感想を持ちがちです。

しかし、この方はしっかりと考えることで行動もできるし、相手がどんな人かをしっかり見極めることで人間関係を築くこともできます。
(※あくまで一例です)

このように自分の思考や行動パターンの傾向として4つの領域があるので、上位資質にない領域があっても気にする必要はありません。

また、先ほど説明したように上位資質は10位までではなく、15位くらいまであるので、少ないと思っていた領域も実際は少なくないこともあります。

Q、SFの受け直しは必要?

11.pngA、GALLUP公式では必要ないと言われています。

上位資質の中で変動することはあるかもしれませんが、基本的にその人の行動パターンや思考パターンは変わりにくいとされています。

また、何度もやり直すと、理想のご自身が反映される(良くも悪くも)可能性があるので受け直しはオススメしません

セッションを行なっているとSFの受け直しをされたという方も見かけます。

しかし、SFの結果が前回と比べて大きく変わったという方はいませんでした。

そのため、SFを受けたのが数年前でも、問題ありません。

※稀に変わる人もいるようですが、上位・下位を見た時に違和感をものすごく感じるようになったら受け直してもいいのかもしれません。

Q、SFで職業、副業の向き不向きがわかる?

12.pngA、わかりません。

SFは仕事の向き不向きがわかるツールではありません

なのでSFの上位資質がこれだからこの仕事が向いている、ということは決してありません。

SFは自分にあったやり方(山の登り方)がわかるツールです。

私は山登りはしませんが、一つの山に対して色々な登山ルートがありますよね?

とにかく険しくても距離が短いルート、距離は長いがなだらかなルートetc…

様々なルートの中でも自分の得意に合ったルートだと山も登りやすくなります。

SFは仕事(山)に対して自分のやりやすいやり方(登山ルート)は何なのかということがわかるツールです。

人には無限の可能性があるので、どんなことも自分のやりやすい(得意な)やり方で進めていけば必ずできる!

というのがSFの前提になります。

例えば「大谷選手になりたい」は無理だけど
「大谷選手とは違う自分らしい野球選手」になることができる!
というのがSFです。

向き・不向きを資質から考えて可能性を狭めないことが大事になります。

チームビルディングをするときも同様で、この人はこの資質がないからこのポジションはできない、ということは決してありません。

その人に合ったやり方を提案するのがSFです。

自分には無限の可能性があると信じてSFを活かしてください。

Q、SFの結果を見れば相手がどんな人かなんとなくわかる?

13.pngA、わかりません。

SFの一つの資質の中にもたくさんの意味が含まれています。

そのため、同じ上位資質をもっていても活用の仕方が全く異なる方もいます。

例えば「調和性」だと

✅相手と折り合いをつける
✅専門性の高い人の意見を尊重する
✅みんなでベストを尽くしたい
✅自分よりグループのパフォーマンスを優先する

これらの意味が含まれています。
上位に調和性を持っている人でもこの中のどれを使っているのかは実際に話をしないとわかりません。

このように、SFの結果を見てもその資質をどのように使っているかまではわからないので、SFの結果を見て相手がどんな人か知ることはできません。

まとめ

14.png今回の記事ではSFに関してよくある疑問や誤った認識について書いていきました。

SFはしっかりと活用すれば自己理解も深まり、自分の強みを活かして行動しやすくなります。

正しい認識でSFを最大限に活用してください。

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